20代後半に差し掛かった人に起こる「27歳症候群」という言葉をご存知でしょうか?
大人の経験を重ねるにつれ、20代後半頃に起こる漠然とした不安を感じる。
この現象を指して作られた言葉です。
もし自分が27歳症候群になったら、どのようにして乗り越えたら良いでしょうか?
そこで今回は27歳症候群について詳しく説明し、その対処方法を説明します。
そして向き合い方についてお話していきます。
27歳という年齢は、社会人生活を5年程度の経過した段階です。
そのため、若手とベテランとも取れない曖昧な立場にあります。
また結婚。出産などで生活環境が変わることも多く、周囲と自分の変化を比較して戸惑う。
さまざまな問題に直面する時期であり、大人としての不安を抱えやすくなります。
社会人としての過渡期であることから、多くの人が無自覚のまま27歳症候群を経験している。
と言われています。
ちなみに27歳症候群という言葉は、社会学者の常見陽平氏が定義した言葉です。
著書『女子と就活20代からの「就・妊・婚」講座』の中で述べられています。
この言葉は、現代の20代の不安と悩みを端的に表しています。
27歳前後に多くの人、これから起こるライフイベントに関し不安や悩みを覚えます。
また周囲の人たちの中には、自分に先駆けて新たなステップに進んでいる人もいます。
周囲と比較することで、さらに不安は高まります。
ここでは、27歳症候群の原因となる、20代後半のうちに悩みやすい出来事について、解説していきます。
27歳、大学を出て新卒で会社に勤めたのであれば5年が過ぎています。
会社の中ではベテランでも新人でもない微妙な立ち位置です。
仕事に関してもこなれてきて、これからのキャリアプランについて考える余裕も生まれてきます。
周囲には転職者や起業する友人も出てきているでしょう。
自分のライフスタイルについて他者と比較することで疑問を感じやすくもなります。
また、留学について悩む人も多いと言われています。
原則的にワーキングホリデー制度を利用できるのは30歳までなので、27歳から留学準備を始めてギリギリ留学できるタイミングです。
こういった挑戦の選択がある一方で、現実生活とのギャップで悩みを引き起こします。
内閣府の調査によると、2020年時点で男性の結婚平均年齢は31歳となっています。
参考:内閣府男女共同参加局
その平均年齢を意識して、結婚を視野に入れるのであれば、そろそろ行動を起こしておきたいところです。
周囲ではちらほらと結婚する友人がいます。
「自分は将来、同じように結婚できるだろうか」
「結婚する相手が見つかるだろうか」
と不安を感じる人も多いようです。
また、結婚式の費用に関しても不安を覚えている人がいます。
結婚式を開くには、もろもろ含めて約400万円かかると言われています。
さらに結婚後にはマイホームや車を購入したり費用がかさみます。
さまざまなものの価格が高騰しがちな現代において、結婚の経済的な負担も悩みの原因の一つです。
結婚の平均年齢が近づいてくることで、同時に将来の出産や育児について悩むことも増えるでしょう。
将来的に自分は子供が欲しいのか。
これまで具体的に考えてこなかった問題が急に目の前に現れます。
また、パートナーとなる女性には妊娠のタイムリミットがあり、子どもが欲しいという場合は早めに行動を起こしておきたいという焦りも生まれます。
しかし、パートナーの不在、経済的な問題から不安を感じて、踏み出せない人も多くいます。
27歳症候群で感じる不安は、キャリアや結婚など目前に迫っていることだけではありません。
老後の不安や将来のお金の問題、健康に問題など、将来の漠然とした不安が20代後半に襲ってきます。
27歳ごろは現時点では、解決方法のない問題に目を向ける機会が増える年齢でもあります。
27歳症候群は、キャリアや結婚などそれぞれのライフイベントをクリアすることによって解決します。
捉え方や周囲とのコミュニケーションで不安が和らぐこともあります。
27歳ごろに訪れるキャリア形成、結婚、子育てなど
多くの人がその後の人生で実際に経験します。
多くの人が経験するということは、裏を返せば、あまり大きな問題ではないということです。
やがて自分も自然と経験することだと捉えることで、余計な不安を感じにくくなるでしょう。
同年代を始めとした、悩みを共有できるコミュニケーションも不安を和らげる方法の一つです。
27歳症候群で感じる悩みは、多くの人が経験します。
悩みをお互いにシェアしあうことで、不安の解消につながります。
さらには直接的な解決に至る場合もあるでしょう。
例えば、キャリアに関して誰かに話すことで自分のやりたいことが見つかったりします。
異性の友人と絆が深まることで、結婚につながる可能性もゼロではありません。
周囲との関係を構築することで、27歳症候群は解決可能です。
周囲や一般的なライフスタイルと比較することで、27歳症候群で感じる不安は大きくなります。
しかし一般論や周囲と切り端して、自分が何をしたいかに目を向けることで、悩みの軽減につながります。
27歳症候群は、精神的に自律した大人になるためのターニングポイントともいえるでしょう。
27歳症候群に訪れる悩みの多くは、自らが解決すべき問題です。
当然ながら結婚は一人でできません。
もし結婚を望むのであれば、早めに行動は大切です。
未婚率は男性より女性の方が低く、年齢を重ねるごとに未婚率は下がっていきます。
そのため、良い相手と出会って結婚しようと思うのであれば若いうちの方が、数字的には有利になります。
ただし焦って結婚してしまうと、結婚後に問題が起こることもあります。
もし早めに相性の良い相手と出会いたいと考えるのであれば「結婚相談所」の利用がおすすめです。
自分のプロフィールや経歴、価値観や考え方から、仲人が相性の良い相手をマッチングしてくれます。
現実的に結婚を視野に入れるのであれば、最も確実な方法の一つでしょう。
27歳症候群のうちに感じる「将来への漠然とした不安」の解決には、同じ人生を共にするパートナーの存在が不可欠です。
多くの人は結婚後に出産や子育てを経験します。
そのため、27歳症候群の大半の問題を結婚が抱えているとも言えるのです。
将来的にパートナーや子どもたちがいることは、老後の安心や自らの最後を考えたときの心の支えになるでしょう。
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