家族の形や人々の生活様式が変わるにつれて、少子化や晩婚化などを原因とした人口の減少が年々深刻化しています。
2070年には8000万人台まで人口は減少すると言われています。
しかし、かつて日本は出生率が高く人口が増えていた時代もありました。
特に第一次ベビーブームに当たる団塊の世代。
その子どもたちの世代である団塊ジュニア世代。
この2つの世代は、年代別人口比でも多数をしめています。
ただ、団塊ジュニア世代以降、人口減少の要因の一つとなる男性の未婚率が上がり始めました。
では、なぜ団塊ジュニア世代以降、男性の未婚率が上がり始めたのでしょうか?
この記事では、団塊ジュニア世代の男性の特徴と未婚率が高い原因を分析していきます。
そして団塊ジュニア世代がこれから結婚する方法について解説していきます。
「団塊ジュニア」は、戦後の第一次ベビーブームの子どもの世代です。
戦後の高度経済成長期が進行した1960年代後半から1970年代初頭にかけて生まれた人々を指します。
第一次ベビーブームの「団塊の世代」に次ぐ世代として「団塊ジュニア」と呼ばれるようになりました。
ちなみに団塊とは、地層学で使われる言葉でかたまりという意味があります。
団塊ジュニアは、高度成長期とともに豊かな子ども時代を経験しました。
裕福な家庭の懐事情もあり、進学率が上昇しました。
しかし、1991年バブルが崩壊し、日本経済が冷え込み始めした。
その結果「リストラ」や「就職氷河期」などにさらされることになります。
2023年時点の日本の人口は1億2330万人ですが、そのうち800万人が団塊ジュニア世代です。
そのため、景気や消費の動向、社会通念に大きな影響を与える世代です。
また、いくつもの社会的な問題の中心となることがあります。
未婚率がそれまでの世代と比較して大きく上がった年代でもあります。
現在、団塊ジュニア世代は50代に差し掛かる頃です。
今後も日本社会において様々な影響を与えるであろう世代と見られています。
本来であれば、人口の多い世代なので第一次ベビーブームと同じ傾向が起こるはずです。
団塊ジュニア世代の結婚・出産によって第三次ベビーブームの到来が予測されていました。
しかし、第三次ベビーブームは実際には起こりませんでした。
団塊ジュニア世代が生まれた1970年代前半において、主な社会通年として専業主婦志向が広がっていました。
「2児の親、夫が働き妻は家を守る専業主婦」が理想とされていました。
しかし、経済の悪化により、親世代の生活水準を維持する経済力を持つ男性が減少しました。
専業主婦としての子育てを望む女性と共働きを求める男性のミスマッチが結婚難を招いてしまいました。
例え結婚できたとしても、不景気の時期に巻き込まれたことで日本中に経済的不安定感が広がりました。
バイトや派遣など働き方の多様化が進んだこと。
などから経済的な事情から結婚や出産を先延ばしにする家庭も多くなりました。
独身を選択する人や、子を持たない家庭も増え、結果的に出生数が減少してしまいました。
団塊ジュニアが30代後半に差し掛かった2010年時点での団塊ジュニア世代の未婚率は下記です。
男性 35.6%
女性 23.1%
この数値を団塊ジュニアの親世代と比較しました。
男性の未婚率は14倍に増え、女性の未婚率は4倍に増えています。
2010年以降、生涯未婚率は2020年まで上昇を続けています。
そして2020年以降はほぼ横ばいとなっています。
2023年時点での生涯未婚率は、男性が28.25%、女性が17.85%です。
男性は3人に1人近く結婚していないことになります。
団塊の世代は、現在でも未婚が多く、自治体によっては結婚を支援する制度もあります。
コストをかけても結婚したい人も多い世代です。
ここ数年マッチングアプリや結婚相談所の利用が増えています。
これは、団塊ジュニア世代の未婚率の高さも影響していると考えられています。
団塊ジュニア世代で未婚率が上がったのは、世の中の経済事情に世間的な価値観がついてこれなかったことです。
そのため、当時の価値観を持った状態で婚活をしてしまうと、非常に苦戦することになるでしょう。
失われた30年の中で、40代の平均年収は落ち続けています。
残念ながら現時点で経済的に全員が豊かになる様子はありません。
団塊ジュニア世代が結婚をするためには、当時の価値観からアップデートする必要があるのです。
ここでは、団塊ジュニア世代の男性が結婚するための具体的な方法について解説します。
団塊ジュニア世代の男性が結婚相手を探すとき、つい相手にも高い条件を求める傾向があります。
特に、若い女性ということを条件にする男性が多いです。
中には若い女性と出会うために繰り返し婚活パーティーに参加している男性もいます。
しかし、データ上婚活において歳の差婚ができる確率は非常に低いことがわかっています。
若くて美人な女性は、基本的に同年代か年の近い男性と交際します。
40代の男性が20代の女性と結婚したいというのは、女性側が年収2000万以上の男性と結婚したい。
というのとほぼ同じくらいの感覚です。
婚活において、相手の年齢を条件にしないほうが、本当に自分にとって良い相手は見つかりやすくなります。
団塊ジュニア世代は、結婚に関して理想や条件が厳しい傾向にあります。
親戚や職場、親世代の期待に答えようとしていることが背景にあります。
先に触れた通り従来の価値観では結婚を実現することが難しい時代になってきました。
結婚を実現するためには、世間の評価よりも、本当に自分と相性の良い相手を見つけることが何よりも大切です。
「自分と近しいところが多いか」
「強化できるポイントが同じか」
「リラックスできる相手かどうか」
「相手が長く一緒にいれそう相手か」
以上のことを考えて、出会いを選定しましょう。
40代以上の婚活は、コストをかける必要があります。
一方、コストをかけずにできる婚活の一例として、マッチングアプリがあります。
しかし、コストをかけない出会いの場は、まだ収入が安定していない若者が利用していることが多いです。
競争相手は自ずと若い男性になります。
また、マッチングアプリには結婚を目的としていない人も多く含まれています。
そのため、なかなか結婚できる相手が見つからないことも考えられるでしょう。
40代以上の団塊ジュニア世代におすすめの出会いの方法は、結婚相談所の利用です。
結婚相談所はマッチングアプリと比較して、コストはかかるものの、女性の比率が男性とほとんど同じです。
マッチングアプリでは男女比は大体男性3、女性7の割合ですが、結婚相談所では5:5の比率です。
女性は、多少コストをかけても安心できる出会いを求めている傾向があリマス。
より費用の高い結婚相談所に女性の需要が集まります。
団塊ジュニア世代は、日本の経済状況が良いときから悪くなっていくのを最も近くで感じていた世代です。
そういった落差から結婚に高い希望を持ちがちですが、すでに日本は新しい時代に移行しています。
自らの結婚観をアップデートして、婚活に挑むことで良い結果は十分に得られます。
結婚相談所は費用がかかるものの、同年代の共感できる女性との出会いを得られます。
何か悩みがあったときも仲人に相談ができます。
そのほかにも、様々なアドバイスを受けられます。
結婚を目指すのであれば結婚相談所の利用を検討しましょう。