かつて、結婚式は結婚するカップル全てが行うものという価値観でした。
現代では結婚式を開かないカップルもいます。
しかし、結婚式をしないと離婚の確率が高まるのはご存知でしょうか?
実際に、結婚式をしないことと離婚率には相関関係があると言われています。
この記事では、結婚式をしない理由や、離婚率との関係について解説していきます。
様々な機関が結婚式をしないカップルについて調査を行っています。
年々結婚式をしない人たちの割合は増えています。
2022年に婚姻届を提出したカップルのうち、およそ半分が結婚式を挙げなかったというデータもあります。
20代においては7割近くのカップルが結婚式を行っていません。
30代、40代についても半分のカップルが結婚式をあげていません。
結婚に対する社会的な価値観が変わってきたかのように思えます。
現代では、結婚式を行わないことも普通になってきたと言えるでしょう。
では、なぜ結婚式をしないカップルが増えてきたのでしょうか?
その背景には様々な理由がありますが、代表的なものを紹介していきます。
結婚式にはかなりのお金がかかります。
費用相場は平均300万円前後で、経済的な負担の大きさから結婚式を行わないカップルもいるようです。
実際には、ご祝儀で半額ほど戻ってきます。
それでも決して安い金額ではありません。
もちろん、結婚式費用は前払いなので、行うにはそれなりの蓄えが必要です。
日本の平均賃金はここ30年変化がありません。
しかし物価や税金は高くなり、生活に余裕がないというカップルもいます。
そのため、結婚式を行わない選択も普通になってきました。
結婚式には様々な準備が必要です。
「招待状やウェルカムボードの作成」
「式場の予約」
「ドレスの選択と前撮り」
「披露宴の演出」
非常に手間がかかります。
式場やウェディングプランナーが行ってくれる部分もあります。
最終的な確認と決定はほとんどの場面で新郎新婦の確認が必要です。
共働きのカップルだと、準備に手が回らないことも多いようです。
そのため、結婚式を先延ばしにしたり、行わなかったりするようです。
授かり婚で結婚式を行わないカップルもいます。
実際のところ、授かり婚でも結婚式を挙げるカップルはたくさんいます。
確かに妊娠6カ月の安定期に入ってからは比較的体調も安定しやすい。
出産にはまだ早い時期なので急なキャンセルなどのリスクもあまりありません。
式場によっては、マタニティウェディングプランを用意しているところもあります。
しかし、世間的な目や出産前後の慌ただしさを考えて、結婚式を行わない決断をするそうです。
新郎新婦のどちらかが初婚ではない場合、結婚式を行わないという人たちもいます。
特に、女性側が再婚の場合は結婚式を行わない傾向があります。
結婚式はどちらかといえば、女性側の希望によって挙式します。
女性側がすでに婚式を挙げた経験がある場合は、また行う必要はないと判断するそうです。
新郎新婦共に、結婚式を不要なものとしてとらえている層は少なからずいます。
様々なライフスタイルが許容される現代、結婚式に重きをおかない価値観をもつカップルも存在します。
中には、婚姻届を提出せずに恋人関係を続けるカップル。
同居せずに別々で生活するカップルなど様々な価値観が存在し、そういった層は結婚式を行いません。
しかし、結婚式をしないと離婚する確率が高まるといううわさもありますが、事実なのでしょうか?
とある調査期間が離婚経験者にアンケートを実施しました。
8割以上の人が結婚式やウェディングフォトなどのイベントを行っていないことがわかりました。
反対に良好な関係を継続している既婚カップルは6割以上が結婚式を行っています。
結婚式を挙げなかったからといって、必ずしも離婚するという訳ではありません。
しかし何らかの影響で離婚してしまう可能性が高くなるようです。
結婚式を挙げていれば、仮に喧嘩して離婚を考えたときも、思いとどまる理由が増えることも考えられます。
「周りにあれだけ祝われたのだから」
「あれだけ高い金額を払ったのだから」
長い年月をかけて他人と生きていく中で、周りから祝福される。
記念日を作ることは意外と大切なのかもしれませんね。
結婚式は挙げたくないけど、離婚のリスクも回避したいというカップルのための対策方法を紹介します。
結婚前には、両家の顔合わせなど親族同士が挨拶を交わす機会があります。
どちらかの自宅で行うか、レストランやホテルを借りて同じ食卓を囲み親睦を深めます。
結納をしないのであれば、両家の顔合わせにかかる費用は人数分の食事代。
そして遠方から足を運んでくれる親戚への交通費くらいです。
結婚式と比較して費用がかかりません。
たくさんの人を呼ばなくていいので準備もあまり必要ありません。
顔合わせ会場を豪華にして、両家の顔合わせをより記憶に残るものにしましょう。
結婚式の代わりになるようなイベントにします。
職場や取引先、友人たちを招いて、結婚式の代わりになるイベントを開催しましょう。
周囲に祝われることで、二人の絆をより確かなものにします。
カジュアルな会であれば、結婚式のように準備に数カ月もかかることはありません。
費用も人数分の飲食費だけですみます。
ただ、小さなイベントでもご祝儀を用意してくれるゲストもいるので、返礼品なども考えておきましょう。
もしくは、ご祝儀が不要な旨をあらかじめ伝えておくことも検討します。
カップルで、お世話になった人や親族の家をたずねて、個別で結婚の報告にまわる方法です。
結婚式は行わないものの、特別にお世話になった人たちに挨拶周りをする。
そうすることで祝福してもらえ、また気の置けない関係であれば非常に喜んでもらえます。
もちろん、訪問する前にはアポをとり、ご祝儀が不要であればその旨を伝えておきましょう。
もし、用意してくれていた場合はありがたく頂戴します。
このとき、手土産を持って行った場合、返礼品は必要ありません。
後日カタログギフトなどでお返しするとより丁寧です。
デメリットは、離れたところに住んでいる人への挨拶が大変なことですが、旅行感覚で行くと二人の思い出になるでしょう。
結婚式を挙げたくないけど、離婚の可能性をできる限り減らしたい。
その場合は、結婚のプロに相談してみることも大切です。
結婚相談所を利用して出会ったカップルであれば、結婚相談所の仲人に様々な相談が可能です。
もちろん、結婚式を挙げたい場合は、式場の紹介や手配なども行ってくれます。
他にも、お金のかからない式の挙げ方や、結婚式の代わりとなるイベントの提案。
これまで数々のカップルを成婚させてきた知見から、様々なアドバイスを受けられるでしょう。